僕は別に人助けがしたかった訳じゃない。
最初はただ、自分の憧れであった姉が日々不治の病に侵され、苦しんで死んでゆくのが悔しくて許せなかった、ただそれだけだったんだ。
…だから、僕の誕生日プレゼントに我が儘を一つ聞いて貰った。
君を美しい姿で永遠に封じ込める為に。
僕は容赦なく彼女にトンファーを下ろした。
その後の葬儀は至って簡単なもので、意外にも涙は出なかった。
ただ一つの誤算は姉を手に掛ける時に、第三者に見られていた事だった。
「お兄ちゃん、そのお姉ちゃん殺したんでしょ。
ボクも殺して…?」
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