スペードとは心臓を剣に例えたものだ。
ハートはわかっての通り心臓そのもの。

この二つを強調したペアルックになるカードの形をしたネックレス。

スペードが皮肉にも愛情表現を知らず、彼女を傷付けてばかりいる自分のように雲雀恭弥は感じた。
君はとても嬉しそうに店員の持ってきたハートを見ていた。
その横顔はとても美しくて…、
「それ、買おうか。」
『えっ、でも恭弥ネックレスするの?』
「校則違反だよ、する訳ないだろ」
携帯にでもつけるさ、とそっぽをむいてぶつぶつと言う。
「ほら、会計は風紀委員に後日請求してくれたらいいから。」
そう言って店員から乱暴にネックレスを取りチェックブックから一枚を取って名前をサインしてそれをバン、と置いた。

「ほら、行くよ」
『ちょっと待って…、恭弥!』
手を引っ張られるままエレベーターに乗った。

最上階、レストランフロアへと。

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