バンッッ!
大きく開けた扉。
荒い呼吸。
何故自分がこうしたのかもわからない。
手を離すと彼女の白い手首に赤い痕が残った。
それがより一層僕に不快感をもたらして、荒々しく僕は扉を閉めた。
同時に小さくあがる悲鳴。
彼女を見ると、力を抜かしてその場にへたり込んでいた、涙を眼に一杯にためながら。
それは酷く僕の心を締め付けさせた。
机の上に散らばっている彼女についての書類。
そして、今の彼女を見る。
「違う」
そう、僕は、
彼女の視線に僕の目線の高さを合わせる。
彼女の頬の涙を右手で拭う。
僕はずっと前から君が好きだったんだ。
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