僕が恋をしたのはシチリアで膝を抱えて座っていた少女、君だった。
「やあ、君の親は?」
なんとなく暇を持て余していた僕は少女…、君の横に座る。
『ミラノから家出してきたの。だけど、』
ポケットから財布を取り出してひっくり返す。
全部使いきっちゃった、と。
『こんな不良少女、警察に連れていくかしら?』
彼女は自嘲気味に笑う。
見た所、寝床も食事にもありつけず、もう限界なんだろう。
好奇心が、湧いた。
「残念ながら僕はカタギじゃなくてね…、」
僕のホテルに来る?と言ったら君はすぐにそれに飛び付いた。
ワオ、それ僕じゃなかったら今頃人身売買されてるよ。
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